2022-11-01

百人一首・春夏秋冬

百人一首・春夏秋冬


■ 先日、日本経済新聞に百人一首の手拭い囲み記事があり、小さな写真もあった。
■ ちょっと違和感があった。
■ 一応、google検索してみよう。
■ 新聞の「キャンパス発この一品」2021-11-10の欄だ。
■ 関連するキーワードとしては
  • フェリス女学院大学
  • 「麻の葉」を運営するアート蒼
  • 文学部の谷知子教授と学生8人
■ 写真は「かささぎの」の歌で、違和感を感じたのは、この写真だった。
■ 大友家持の歌で「霜」ということだから「冬」の歌として選んだようだ。
■ 歌は縦書きだから、右端の部分を撮影している。
■ カメラマンは一応常識的な人間だろう。
■ ただ、歌を知らなかったかもしれないと言える。
■ 春夏秋冬の歌一首づつなので、
■ 一番目であれば、常識的には「春」の歌だろう。
■ カルタに歌は縦書きに書かれている。
■ 従って、タオルを横に使うとしたら当然右端になる。
■ 共同開発で、どこをどう担当しかは知らない。
■ おそらくデザイン画は学校の人にも見せられたのではないかという気がする。
■ だとすれば指導教授は非常識な人ではないか、ということになる。
■ 研究するという立場であれば、まず対象をそのままとらえることは重要だろう。
■ 縦書きの文化を無視してはならない。
■ 横書きに慣れた女子学生たちやデザイナーの感覚がが果たしていいのかどうかだ。
■ と、ちょっと眼に止まった新聞記事だ。
■ しかし、まあ、これはこれで「あほか」とかたづけてもいい。
■ やり直す機会もあるだろう。
■ まともな感覚の人の手で他の「手拭い・百人一首」が作られてもいいのだ。
■ だからどうでもいいことはどうでもいいこととして、選ばれた歌に興味がある。
  • 春 33番・紀友則
  • 夏 98番・藤原家隆
  • 秋 17番・在原業平
  • 冬  6番・大伴家持
■ さて、自分だったらどの歌を選ぶだろうか、
■ 候補をあげてみよう。
■ 冬の歌に困るかなという感じがする。
■ 本で調べるのは面倒だ。
■ こんなリストがあった。
■ 外すのは、6番、29番、だ。霜を詠んでいる。
■ 6番の「かささぎの渡せる橋」からは七夕や天の川を連想するし、
■ カササギの写真は加古川・浜の宮で撮ったことがあるが日本の鳥ではないイメージが強い。
■ 29番は「おきまどわせる白菊の花」としていて技巧的すぎる。
■ 残るは、4番、28番、31番
■ 万葉集の歌としてであれば景も大きく清々しい感覚であり4番にしたい。
■ 31番は漢詩、「靜夜思・李白」も連想して、悪くない。
  • めざめてにわの つきあかり
  • しもがおりたと まちがえて
  • やはりつきかと あおぎみた
  • ふっとこころに ふるさとよ
■ 28番は少し寂しすぎるので、やはり、4番の「田子の浦に」がいいか。
■ 次に、春。
■ これはたくさんあるだろう。
■ これは、33番「久方の」でもいいけれど、
■ 61番の「いにしえの」の方が華やかさがあり好みだ。
■ 桜の歌は「百人一首」ばかりでなく広く選ぶのも面白いかもしれない。
■ 夏の歌。
■ 意外と少ない。
■ 2番もいいが81番の「ほととぎす」がいい。
■ 声を聞くばかりでなく、写真も動画も何度か撮っているので馴染み深いし、さわやかだ。
■ 背景にイラストを描くとしたらカルタの歌よりイラストが眼に入る。
■ 鳥だと変化があり、動きが出る。
■ 次は秋。
■ これはたくさんあるだろう。
■ 5番、23番、37番、70番、87番、94番をとりあえず選ぶ。
■ これらはどれもいい。
■ 誤解している人が多い70番「さびしさに」を選ぼうかなと思ったが、
■ 37番「しら露に」にしよう。「つらぬきとめぬ」がいい。
■ 逆に「つらぬき留めた玉」即ち、当時は真珠が腕輪などに使われていたことが分かる。
■ と、思い、万葉集にも当たってみた。
■ 真珠を採った場所の歌もある。
■ 結局、今のところ、手拭いにするならば、こんな歌を選ぶかもしれない。
  • いにしへの 奈良の都の 八重桜けふ九重に 匂ひぬるかな
  • ほととぎす 鳴きつる方を ながむればただありあけの 月ぞ残れる
  • しら露に風のふきしく秋のゝは つらぬきとめぬたまそ散ける
  • 田子の浦に うちいでてみれば 白妙の富士の高嶺に 雪は降りつつ
■ これらの歌に添えるイラストとしては、
  • 桜と奈良の都
  • ホトトギスと月
  • 紅葉と真珠
  • 冠雪の富士山
■ 富士山は象徴敵日本の山だ。
■ 別のサイトも見てみよう。
■ 春夏秋冬もいいが、たくさんある恋の歌もいいかもしれない。
■ ありすぎてて難しいかもしれない。
■ 例えば、・・・
  • 043  あひみての後の心にくらふれは むかしはものをおもはさりけり
  • 046  ゆらのとを渡る舟人かちを絶 行ゑもしらぬこひのみち哉
  • 089  玉のをよ絶なはたえねなからへは しのふる事のよはりもそする
  • 097  来ぬ人をまつほのうらの夕なきに やくや藻しほの身もこかれつゝ